[2002.05.19]
  キッズ・オン・ザ・ネット


 ▼若いウイルス作者が陥る罠(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0205/17/cead_vamosi.html


 変なことに気付かない人たちが作る社会は,変なことだらけだ。それに馴染むな,変ぢゃない社会を1からつくれ,ここに。

 若いウイルス作家やスクリプトキディは,毎日ネットを徘徊している。彼らが犯罪者にならないよう,自己を表現する方法をみつける必要がある。17歳のベルギーの女性ウイルス作家であるギガバイトは,ウイルス作成は「他の趣味と同じくアートの一種。勉強もできる」と語っている。

 「ネットワーク」と,人間の「心」はイコールで結ぶことができる。心をそのままデータ化したら,それは現在のネットワークと同じ様相をみせる。数えきれないほどのウイルス,いつまでもやまないハッキングとクラッキング,悪意を持ったアクセス,悪意を持ったメール送信,悪意を持ったスキャニング,そして悪意を持ったファイル・シェア。それらは否定してもなくならない。私たちの心には,常にそれらが存在しているのだから。

 嘘で塗り固められたリアルと比べたら,ここはなんて正直さに満ちた,さわやかな場所だろう。心地よく,潤いに満ちている。嘘をつくことに慣れきって,自分の気持ちを自分で把握できないようなクズな大人には,この地のよさなど理解できない。だから,人々に手錠をかけたり,口を塞いだりということしか思いつかない。リアルではそれを社会を維持するための秩序と呼ぶが,嘘と手錠でがんじがらめにする同じ社会をネットワークにつくる必要はない。私たちは心のなかにある悪ではないものも,知っている。くだらない政治,くだらない経済,くだらない秩序を捨てて,爽快な空を見上げる,高く,高く。


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